情報システム運用管理のフレームワークであるITILの策定に携わったBrian Johnson氏は5月15日、現在策定中のITILヴァージョン3(v3)の状況などについて説明した。Johnson氏はv3について「現在のv2に準拠して活動する企業がv3に移行すべきとする理由が納得できない」と語っている。
Johnson氏は、現在ITILの商標を所有する英商務局(Office of Government Commerce:OGC、当時はCCTA)でITIL策定に携わり、ITILの普及促進を目的とした非営利団体「itSMF」創立者・終身名誉副会長でもある。現在のJohnson氏はCAでITIL実践マネージャーを務めている。同氏は、v3の策定作業において、まとめられているv3の中身をレビューすることになっている。
「非英語圏の人間の視点を入れるべき」と語るJohnson氏
その過程で同氏は「v3には、サービス戦略やサービス設計、サービス運用、あるいは健全性の確保などといった内容が含まれている。その詳細を見ると、すでにv2に含まれている内容が6割あって、企業がv2からv3に移行する価値があるのかどうか疑問を感じている」と語る。また、ITILをベースにした国際認証規格であるISO20000とv3との関係についても触れ「ISO20000はITILをフレームワークとしており、すでにISO20000を取得している企業はv3に準拠する必要はない」と説明する。
また、Johnson氏はv3が成功するための前提条件として「安定し、明確に定義され、一貫して適切に保護された主要なベストプラクティスであり、世界中のユーザーとサービスプロバイダに信頼される」が必要であることを説明し、そのためには「国際コミュニティーに開かれた透過的な改訂プロセスで、コミュニティーと産業界からの最大の関与と支援が得られること」が重要であると語っている。しかし実際には、v2からv3への改訂プロセスでは「英語を母語としない人間がかかわっていない」(Johnson氏)という。
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