次世代のCIOは「収益をもたらす」--注目すべき7つの重要テーマ

冨田秀継(編集部)

2010-10-26 00:34

 「CIOは過去に必要とされた役割と異なるものを求められている」――GartnerのDale Kutnick氏(シニアバイスプレジデント兼エグゼクティブプログラム最高責任者)はこのように述べ、2011年の最新トレンドと将来の方向性を解説した。

Dale Kutnick氏 Dale Kutnick氏

 Kutnick氏が言う異なる役割を帯びたCIOとはどのような存在か? それは「収益をもたらすCIO」という言葉に集約される。ガートナーでは「2015年までに、新しいGlobal 2000企業のほとんどで、ITの毎年の収益によってCIOの年俸が決定される」という見解を表明している。

 「収益をもたらす存在としてのCIO――今日そうしたかたちで機能しているのは全体の10〜15%と言われている。それが今後、ますます増えていくのではないか。それがCIOの報酬にもつながる」(Kutnick氏)というのだ。

 一方でCIOの管理下にあり自由に使える予算は減額傾向にあるが、Kutnick氏は「これは非常に興味深い傾向につながっていく。それはITが企業全体の成長に貢献するということだ。従来は人事や財務などをITでサポートし、コストを削減していたが、ITの力で収益や売上を伸ばしていくという方向が現れてきたのだ」と訴える。

収益をもたらすCIOが注目すべき7つの重要テーマ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]