テンアートニと日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は10月17日、Linux OSでの高いセキュリティ環境構築を推進するために協業すると発表した。
今回の協業は、セキュリティ機能を強化したLinuxである「SELinux」の高いセキュリティ環境の構築推進を目的としたものだ。8月よりSELinuxに関するサポートやコンサルティングサービスを開始したテンアートニと、多くのLinuxシステムを導入してきた日本HPが協業し、SELinuxと日本HPのサーバ製品群とを組み合せたLinuxシステムの構築および運用、保守サービスを提供する。
協業内容は、(1)HP ProLiant サーバ上でのSELinuxの導入・設定支援サービス、(2)SELinuxの年間運用サポートサービス、(3)SELinux技術トレーニング、(4)セキュアOS市場における共同マーケティング--の4つとなる。
(1)では、日本HPのx86サーバ「HP ProLiantサーバ」上で、SELinuxに非常に厳密なポリシーを与える設定ファイルである「Strictポリシー」をテンアートニが導入、設定支援する。ハードウェア保守サービスは日本HPが提供し、価格は基本サービスで60万円からとなっている。また(2)では、(1)での導入後、SELinux導入後のシステム運用をテンアートニが技術支援する。受付時間は平日9時から17時までで、価格は年間24万円から。
さらに(3)は、SELinux技術の習得を目的としたシステムエンジニア向けのSELinux技術トレーニングを、1日コース9万8000円で実施する。(4)では、イベントやセミナーの開催、販売促進のための施策など、セキュアOSの認知拡大・利用促進のため共同でプロモーション活動を実施する。