レッドハットは4月5日、Linuxカーネル2.6採用の企業向けOS「Red Hat Enterprise Linux 4」の国内販売を開始すると発表した。同社では「旧版との高い互換性を維持しながら、サーバのパフォーマンスやスケーラビリティを向上させた」としている。2005年4月中旬に出荷を開始する予定。
SELinuxを実装するなど、「特に高度なセキュリティ機能に重点を置いて開発した」(同社)。また、Non-Uniform Memory Architecture(NUMA)に対応し、データストレージサブシステムのスケーラビリティ/パフォーマンス向上など、数多くの改良を施したという。
対応ハードウェアアーキテクチャは、64ビットインテルXeonおよびインテルItanium、AMD64、IBM POWER、IBM zSeries、IBM S/390、その他x86システム。
旧版と同じく、サブスクリプション形式で提供する。現行Red Hat Enterprise Linux契約ユーザーは、管理サービスであるRed Hat Networkを通じて無償バージョンアップが可能。各バージョンの概要とサブスクリプション価格は以下の通り。
- Red Hat Enterprise Linux AS:
大規模環境向けのハイエンドサーバ。Standard(20万7900円)とPremium(34万6500円)の2種類
- Red Hat Enterprise Linux ES:
ファイルサーバ、電子メールサーバ、ウェブサーバ向け。Standard(10万4790円)のみ
- Red Hat Enterprise Linux WS:
Linuxパワーユーザー向けで、画像処理やソフトウェア開発、設計などでの利用を想定。Standard(4万1790円)のみ
- Red Hat Desktop:
クライアントユーザー向けOS。エンタイトル数50のExtension Pack(48万900円)のみ