マイクロソフトは11月28日、北海道室蘭市情報教育センターがMicrosoft Windowsをベースとした情報システムを構築したことを発表した。室蘭市情報教育センターは、情報教育の推進、IT技術を利用した教育手法の導入、および学校ネットワークの運用管理などを行っている。
同センターは、市内の各小中学校から接続されている約1500台のクライアントPCを含めたIT基盤を運用/管理している。これまで、これらのシステムでは、インストールされているLinuxのバージョンを1台ずつ確認した上でセキュリティ更新プログラムを適用しなければならず、その作業が大きな負担となっていた。また、こうした手作業が必要になるため、システム全体におけるセキュリティレベルを維持することも困難だったという。
今回の情報システム構築により、全クライアントPCへのセキュリティ更新プログラムの一斉適用や、ネットワーク上のハードウェア資産(サーバ、クライアント、プリンタなど)およびアクセス権の一元管理が可能になった。採用したテクノロジーは、「Microsoft Windows Server 2003」と「Active Directory」。
また、主にオープンソーステクノロジーを導入してきたクライアント環境についても、Windowsとのデュアルブートを採用。今後は、外部からのノートPCの持ち込みなどに対応するため、Windowsベースでの検疫システムや、簡単にWebページを構築できるイントラネットサイトなどの導入が予定されている。