ノベルは、個人向けLinuxの最新版「Novell SUSE Linux 10.0日本語版」を10月7日から販売する。オープンプライスだが、市場価格は9240円になる見込み。
SUSE Linux 10.0日本語版は、従来の個人向けLinuxである「Novell SUSE LINUX Professional」の後継製品であり、今年8月にノベルが立ち上げたオープンソース・プロジェクト「openSUSE」が開発・検証に参加した初めての製品となる。openSUSEには約4500人が登録して、SUSE Linux 10.0の開発に協力している。
今回発表されたSUSE Linux 10.0日本語版のLinuxカーネルは2.6.13。デスクトップ環境としてはKDE 3.4.2とGNOME 2.12を搭載。またオープンソースの仮想化ソフト「Xen 3.0」(プレリリース版)を搭載しており、64ビットCPU環境にも対応できる。またオフィスソフト「OpenOffice 2.0」(プレリリース版)を搭載している。
搭載されているセキュリティソフト「Novell AppArmor lite」とファイルサービスソフト「Novell iFolder」はノベルが開発している。iFolderは、ネットワーク上に置かれたファイルを自動的にバックアップする。IP電話ソフト「Kcall」と、オーディオプレーヤーソフト「Banshee(Sonance)」(MP3とoggに対応)はオープンソース・ソフト。開発環境としてMono、Eclipseを搭載している。
ノベルではSUSE Linux 10.0日本語版の無償アップグレード版を用意している。前版のSUSE LINUX Professional 9.3日本語版を9月1日以降に購入し10月31日までに登録したユーザーには、SUSE Linux 10.0日本語版を無償で提供する。