VMwareは米国時間24日、「VMware Player」という名称のフリーソフトウェアを発表した。ユーザーはこのソフトウェアを使って、同社の仮想化技術を試すことができる。
VMwareは、1台のマシン上で複数の「バーチャルマシン」を稼働させるソフトウェアを専門に開発している。複数のオペレーティングシステム(OS)を同時に稼働させることができれば、作業を効率化したり、ソフトウェア開発にかかる負荷を軽減したり、データセンターの柔軟な運用を実現したりすることが可能になる。VMware Playerも、このようなバーチャルマシンを実行するアプリケーションで、WindowsとLinuxに対応する。
ユーザーはVMware Playerを使ってバーチャルマシンを構築することはできないが、VMwareの既存製品である「VMware Workstation」や「VMware GSX Server」、ハイエンド向けの「VMware ESX Server」で作成したバーチャルマシンを使ったテストを行うことができる。
VMware Playerの利用例としては、アプリケーションがインストールされ、安全な環境下でテストされたバーチャルマシンについて、再評価するといったケースが挙げられる。VMwareは、VMware Technology Networkサイトでバーチャルマシンのサンプルソフトウェアを提供している。
今回の動きは、EMC傘下のVMwareがハイエンド向けのソフトウェア市場へと段階的にシフトする意向であることや、Microsoftの「Virtual PC」や「Virtual Server」、新興企業のXen Sourceなどが支援するオープンソースプロジェクト「Xen」をはじめとする競合製品の台頭に応酬する構えであることの表れといえる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ