ヴイエムウェア、バーチャルマシンのお試し版「VMware Player」を公開

Stephen Shankland(CNET News.com)

2005-10-25 14:49

 VMwareは米国時間24日、「VMware Player」という名称のフリーソフトウェアを発表した。ユーザーはこのソフトウェアを使って、同社の仮想化技術を試すことができる。

 VMwareは、1台のマシン上で複数の「バーチャルマシン」を稼働させるソフトウェアを専門に開発している。複数のオペレーティングシステム(OS)を同時に稼働させることができれば、作業を効率化したり、ソフトウェア開発にかかる負荷を軽減したり、データセンターの柔軟な運用を実現したりすることが可能になる。VMware Playerも、このようなバーチャルマシンを実行するアプリケーションで、WindowsとLinuxに対応する。

 ユーザーはVMware Playerを使ってバーチャルマシンを構築することはできないが、VMwareの既存製品である「VMware Workstation」や「VMware GSX Server」、ハイエンド向けの「VMware ESX Server」で作成したバーチャルマシンを使ったテストを行うことができる。

 VMware Playerの利用例としては、アプリケーションがインストールされ、安全な環境下でテストされたバーチャルマシンについて、再評価するといったケースが挙げられる。VMwareは、VMware Technology Networkサイトでバーチャルマシンのサンプルソフトウェアを提供している。

 今回の動きは、EMC傘下のVMwareがハイエンド向けのソフトウェア市場へと段階的にシフトする意向であることや、Microsoftの「Virtual PC」や「Virtual Server」、新興企業のXen Sourceなどが支援するオープンソースプロジェクト「Xen」をはじめとする競合製品の台頭に応酬する構えであることの表れといえる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. セキュリティ

    ブラウザの可能性を Google Chrome Enterprise で追究、セキュリティ実現には?

  3. ビジネスアプリケーション

    NTTグループが17万ユーザーの決裁システムを抜本的に改革、プロジェクトの鍵を握るサービスとは

  4. ビジネスアプリケーション

    データリーダーが知っておくべき、AI活用の投資対効果を高める「実効性のある戦略策定」の進め方

  5. モバイル

    目前の「Windows 10」サポート終了、「Windows 11」への移行負担を解消する最適解とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]