VMwareは米国時間12日、次期「VMware Workstation」のベータ版を公開した。同ソフトウェアでは、64ビットのゲストオペレーティングシステム(OS)を稼働させることができるほか、デュアルプロセッサ構成のマシン上にバーチャルマシンを作成することも可能になっている。
1台のPC上で複数のオペレーティングシステムを同時に稼働できる「VMware Workstation 5.5」は、2005年末までにリリースされる予定だ。VMwareでは、同ソフトウェア上で実行されるOSの1つ1つをバーチャルマシンと呼ぶ。VMware Workstationを利用することにより、プログラマは、作成したプログラムのテストをしたり、複数のサーバOSとの相互運用性を検証したりできる。
現行バージョンのVMware Workstation上に構成されたバーチャルマシンは、プロセッサ1基分のリソースしか利用できなかった。しかし、バージョン5.5のベータ版では実験的に各OSをデュアルプロセッサ上で稼働できるようにしたと、EMC傘下のVMWareは述べる。この機能はこれまでハイエンド向け製品の「VMware ESX Server」でしか提供されてこなかった。
VMware Workstationでは、LinuxかWindowsのホストOS上に、さまざまな種類のゲストOSを走らせることができる。現行バージョンでも、ホストOSとして64ビットOSを稼働させることはできたが、バージョン5.5ではさらにゲストOSとしてWindowsやLinux、Solarisの64ビット版サポートも追加されている。
さらに、バージョン5.5ではFreeBSD 5.3のほかに、Ubuntu Linux 5.04を実験的にサポートしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ