Oracle Corporationとi-flex solutionsは10月25日、Oracleのミドルウェア製品群「Oracle Fusion Middleware」のコンポーネントである「Oracle Application Server 10g」に、i-flexが提供するi-flexアプリケーション群を対応し、その連携を両社が認証したことを発表した。Oracleは、i-flex solutionsの過半数の株式を保有している。
この発表は、Oracle Fusion Middleware上で、「Daybreak」や「FLEXCUBE」「iPFB(i-flex Process Framework for Banking)」「Reveleus」製品など、i-flexアプリケーション群の動作を認証したもの。これによりSOA(サービス指向アーキテクチャ)をベースに、Oracle製品はもちろん、Oracle製品以外のさまざまな金融サービスおよびエンタープライズアプリケーションを統合し、一元的にサポートできるようになる。
この認証により金融サービスを提供する企業は、多額の予算や多大な経営資源を投入することなく、SOAや標準仕様に基づくビジネスプロセスを使用して、経営状況をより詳細に把握できるようになる。
今回の認定は、包括的なビジネスアプリケーション群を提供しているOracleの金融サービス業界向け戦略の一環となるもの。Oracleとi-flexはまた、Oracle Fusion Middlewareの、他のコンポーネントでもi-flexのアプリケーション群を認証する計画も発表している。
これまでにOracleは、Oracle Fusion Middlewareにおける「Oracle E-Business Suite」「PeopleSoft Enterprise」「Retail Merchandise Operations Management」「JD Edwards EnterpriseOne」「Siebel CRM」の動作を認証していた。
今後、Oracleとi-flexは、i-flexのDaybreakやFLEXCUBE、iPFB、「Reveleus」の認証を、Oracleの「Oracle Business Intelligence」「Oracle Business Process Analysis Suite」「Oracle Identity Management」「Oracle SOA Suite」などのコンポーネントに対しても行う計画という。