日本オラクルは2月28日、日本におけるエンタープライズ・パフォーマンス・マネジメント(EPM)分野での事業展開を本格化させることを発表した。これは、Oracle Corporationが2007年6月に買収したHyperionの技術と資産を、Oracleが従来から持つ経営管理、分析ソリューション群と統合した業績管理基盤「Oracle|Hyperion Enterprise Performance Management (EPM) System」をベースとするもの。
Oracle|Hyperion EPM Systemでは、複数システム間のデータのリアルタイム同期、セキュリティ管理やマスタデータ管理などを受け持つ「Oracle Fusion Middleware」をベースに、BI基盤となる「Business Intelligence Foundation」を構築し、さらにこれを基盤として業務や業種別に事前定義された分析アプリケーション「BI Applications」と、財務連結や予算策定、買収計画などの戦略策定を支援する「Performance Management Applications」が実装される。これらによって生み出された情報は、「EPM Workspace」によって統合され、さまざまなデバイスを通じて、企業の経営層から一般社員までの幅広い層に対して、必要に応じてプレゼンテーションされる。
Oracle|Hyperion EPM Systemの概念図。ベースとなるOracle Fusion Middlewareの上に、BI基盤、BI/PMアプリケーション、ワークスペースが実装される。
来日した、Oracle Corporation、ビジネスインテリジェンス&パフォーマンス管理担当シニアバイスプレジデントのJohn Kopcke氏は、複雑化しリスクが拡大している現在のビジネス環境について言及。サイロ化の進んだ経営、業務管理プロセスを統合し、企業戦略と実際の業務とを密接にリンクさせることが必須であると述べた。
Oracle Corporation、BI&PM担当シニアバイスプレジデントのJohn Kopcke氏。
その上で、Oracle Fusion Middlewareの活用によって、既存のITインフラへの統合が容易であるというOracle|Hyperion EPM Systemのメリットを強調。「EPMシステムの既存インフラへの統合はSAPやIBMも可能だと言っているが、ぜひOracleと比較してみてほしい。Oracle|Hyperionこそが、世界で最も柔軟でパワフルなパフォーマンスマネジメントシステムであることが理解できるはずだ」とした。
今後、オラクルはEPM事業の中核として、Oracle|Hyperion EPM Systemを本格展開すると共に、OracleとHyperionの既存顧客に対しても継続的な製品の機能強化とアップグレードを行っていくという。
日本オラクル常務執行役員、製品戦略統括本部長の三澤智光氏は、国内におけるHyperionの導入企業数が約2000社に達しており、既に圧倒的な実績があることを強調。今後、以前からのパートナーも含め、財務会計分野において豊富な経験と実績をもつコンサルティングパートナーとの協業を強化するとともに、「Oracle|Hyperion EPM System」の研修コースを通じた導入技術者の育成支援を行い、日本でのビジネス拡大に積極的に取り組む意向を示した。
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