現在のところ、ApacheやTomcat、Enterprise Java BeansエンジンのAPサーバ「JBoss」、MySQL、PostgreSQLといった、Javaアプリケーションの開発のためのスタックとなっている(DBはOracleも選択可能だ)。今後は、開発言語「PHP」やウェブアプリフレームワーク「Ruby on Rails」向けのスタックも準備中とのことだ。
また、インフラ構築、性能・耐障害性・運用性などの観点からのシステム評価、スタック導入支援などの、スタックを中心とした構築支援・サポートサービスも提供している。OpenStandia/Application Serverを活用することで、エンジニアはインフラ部分を気にすることなく、アプリケーションの開発に注力できるのである。
自分のオリジナルスタックが作れる「OpenStandia/MyStack」(仮称)
「OpenStandia/Application Serverはインフラの設計・構築作業を大幅に改善するとともに、自動化することでインフラの品質も向上させることができました。非常に大きな成果だったのですが、課題も分かってきました」
寺田氏によると、OpenStandia/Application Serverについて寄せられた改善要望のうち、ほとんどが「組み合わせやバージョンをもっと自由に選択できるようにならないか」というものだったという。たとえば、あるパッケージベンダーは、PHPベースのアプリケーションを開発しており、さらに少し古いPHPやMySQLのバージョンを前提にしていた。OpenStandia/Application Serverのコンセプトには共感したが、PHPベースのスタックはなかった。このような案件には、現在は個別に対応しているという。しかし、より多くの企業やエンジニアにスタックのメリットを享受してほしいという思いから、新しいコンセプトのOSSスタックを開発中だ。
「利用者が自分の好きなオープンソースを組み合わせることができ、オリジナルのスタックを開発できる仕組みを提供します」(寺田氏)。つまり、「スタック開発キット」を提供するということだ。これをOSSとして公開する計画とのことである。
寺田氏は「オープンソースのアプリケーションを開発しているコミュニティーや、商用パッケージを開発している企業に使っていただきたい。エンドユーザーにApacheやTomcat、MySQLなどをインストールしてもらう負担を減らし、オープンソースのコミュニティーや商用パッケージベンダーの開発するソフトウェアを普及させるのに、お役に立てると考えています」と話す。
作らないシステム開発
寺田氏はOpenStandia/Application Serverや「OpenStandia/MyStack」(仮称)によって、OSSを使ったインフラ設計・構築の自動化、省力化を進める一方で、アプリケーション開発についても革新を起こそうとしている。
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