9月19日、GNOMEプロジェクトはデスクトップ環境「GNOME 2.20」をリリースした。
GNOMEはX Window上で動作するマルチプラットフォーム対応のデスクトップ環境。国際化やアクセシビリティにも配慮した、使いやすく安定したデスクトップ環境を提供することを目的としている。
今回発表されたGNOME 2.20ではさまざまな機能が追加されている。
まず、メールおよびグループウェアのクライアントである「Evolution」には、ファイルの添付ミスを防止する機能や、新着メール受信時に自動的にデスクトップの通知エリアにアイコンを表示する機能、送受信メールやクライアントの設定を簡単にバックアップできる機能などが追加された。また、GNOMEに統合されているブラウザ「Epiphany」では、アドレスの補完がより直感的に行えるようになった。
そのほか、画像ビューア「eog」は動作速度や安定性が向上し、メタデータへのアクセスが簡単になり、ドキュメントビューアや音楽、動画再生ソフトウェア、テキストエディタなどで新機能が追加されている。
システム関連では、電源管理機能が向上し、ラップトップ使用時により正確にバッテリー残量を測定できるようになった。また、アラビア語のような右から左へ書く言語へのサポートも強化された。
GNOMEは6カ月ごとに新しいバージョンをリリースしている。次のバージョンのリリースは2008年の3月となる予定である。