電通国際情報サービス(ISID)は1月29日、バンダイナムコホールディングス(バンダイナムコHD)の人事、給与、就業システムをパッケージソフト「POSITIVE」で構築したと発表した。
同システムの管理対象は、バンダイナムコHDおよび国内グループ会社であるバンダイ、バンダイナムコゲームス、ナムコの計4社、従業員約8000名という。今回導入したパッケージモジュールは、「POSITIVE人事」「POSITIVE給与」「POSITIVE就業」「POSITIVE従業員向けWebサービス」で、2009年4月の稼働開始以来、安定して稼働しているという。
バンダイナムコHDは、2005年9月にバンダイとナムコの経営統合により設立され、2008年4月には主要グループ会社の管理部門をバンダイナムコHDに集結し、総務、人事、経理、情報システムなどの業務を行うシェアードサービス部門を設立した。
経営統合にあたり、グループの人事、給与、就業システムの統合を検討。当時、ナムコではISIDの中堅企業向け人事給与パッケージ「STAFFBRAIN」を、バンダイでは、ユーザーによる導入設定方式の大手企業向けパッケージを使用してした。しかし、ウェブによるアプリケーション利用と個別開発による拡張性など、統合後の利用環境を考慮した結果、STAFFBRAINの上位製品であり、大手企業向けである「POSITIVE」が採用されたという。
同社は、今回のPOSITIVEの採用について、システム導入時や稼働後の保守運用時におけるISIDのサポート体制、およびウェブブラウザからすべての機能が利用できること、また、大規模なシェアードサービスセンターやアウトソーサーへの導入実績が評価されたとしている。
今回のシステム統合は段階的に実施。主要グループ各社が「POSITIVE」でシステムを構築した後、バンダイナムコHDシェアードサービス部門のシステムに統合し、2009年4月に稼働を開始した。今後、中長期的にはグループ全体の管理部門の機能集約を図っていく計画という。