ISID、SAPアプリ運用支援サービスにメニュー追加--不要アドオンを削減可能に

田中好伸(編集部) 2009年10月22日 21時33分

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 電通国際情報サービス(ISID)は10月22日、SAPアプリケーション運用支援サービス「Panaya」に新しく3つのサービスメニューを加えたことを発表した。

 Panayaはイスラエル企業Panayaが開発、特許を取得している大規模システムのコード解析技術を応用した、SAPアプリケーション運用支援サービス。日本国内ではISIDが4月から提供している。

 4月から提供している「アップグレード・オートメーション」は、SAPアプリのアップグレードプロジェクトにかかるコストを削減、プロジェクト期間の短縮や品質向上を実現するというもの。(1)クレンジング・オートメーション、(2)コンソリデーション・オートメーション、(3)サポートパッケージ・オートメーション――の3つを今回新たに加えた。コード解析技術を応用してSAPアプリの改変に必要なプログラム修正やテストが発生した際の影響を可視化することで、SAPシステムの運用負荷を軽減して、運用保守コストの削減に貢献するとしている。

 (1)のクレンジングは、SAPシステムの稼働状況を監視、不要な(プログラムや権限などの)アドオンオブジェクトの削減提案を行うサービスだ。

 SAP ERPシステムの導入から運用までの過程で、開発途中で放棄されたアドオンプログラムや業務改善の一環で使われなくなった機能など、企業のプログラム資産管理で問題となる不要なオブジェクトが残ってしまうケースが多いという。クレンジングを活用することで、不要なオブジェクトを削減し、システムを最適な状態で管理することで、アップグレード時のリスクを減らすとともに、運用コストの削減が可能としている。

 ISIDでは、クレンジングを活用することで、実際には活用されていないアドオンオブジェクトを30〜50%削減可能と説明している。アップグレード時のリスクを減らし、サポートパッケージなどの適用時の影響範囲を最小限に抑えられるとしている。

 (2)のコンソリデーションでは、SAPシステムを一つに統合する際に発生する影響を分析する。SAP導入企業の多くは、グループ会社や海外拠点など、1つの企業グループの中でも複数のSAPシステムを運用するケースが多い。

 経営戦略の転換やコストダウンのためのサーバ統合などで、複数のSAPシステムを統合する際に、コンソリデーションで異なるSAPシステム間にあるプログラムの相似関係を分析、統合可能な場合の適合率を提示する。オリジナルのSAPシステムが分割され、再統合の必要がある場合に効果を発揮するという。

 SAPシステムは、継続的にSAPから機能拡張・不具合修正などのサポートパッケージが提供される。最新版の「SAP ERP Central Component(SAP ECC)6.0」では、新機能を提供するエンハンスメントパッケージが用意され、アップグレードせずにシステムに新しい機能を追加できるようになっている。

 こうしたサポートパッケージは、不具合の現象説明や原因、修正指示などが含まれる記述である「SAPノート」が数千とあることから、現在使用している機能のうち、影響を受ける箇所がどこになるのか調査するのに、多くの工数やコストがかかるケースが存在する。(3)のサポートパッケージは、自社環境で活用している機能だけに焦点を当てて、サポートパッケージやエンハンスメントパッケージを適用した際の影響範囲を分析して、修正やテストの範囲を提示する。

 サポートパッケージはプログラム修正箇所を提案するだけでなく、プログラムの利用状況と依存関係でテスト範囲を絞り込む。絞り込むことで、プロジェクトの工数を最大で50%削減できるとISIDは説明している。

 Panayaの価格は、SAP ERP環境のオブジェクト数と利用期間で決まる。オブジェクト数が1999までの小規模ユーザーだと、クレンジングの利用料は6カ月で160万円から、コンソリデーションの利用料はシステム数によって変動、サポートパッケージの利用料は12カ月で350万円から、となっている。

画像説明 Panayaの仕組み
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