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不況の今こそ戦略的投資で将来の競争優位性を掴む--オラクル PLM担当者

谷川耕一

2009-06-15 21:34

 現在の世界的な不況は、自動車産業を初めとした製造業企業に大きな打撃を与えている。製造業にとっては極めて厳しい状況を、PLM(Product Lifecycle Management)ツールを活用することで乗り切ることができるのだろうか――

 OracleのSCM エッジプロダクトマネージメント PLM製品戦略担当バイス・プレジデントのハルディープ・グラティ氏に話を聞いた。

世界規模の不況がPLMに新たな要求を突きつける

 グラティ氏は、今回のような世界規模の不況がPLMのトレンドにも影響を与えていると言う。売上や利益に対するプレッシャーが非常に厳しいなかで、コストをいかにコントロールするかが重要な課題となっており、加えてコストを意識するあまり適切な供給ができないというリスクも常に頭を悩ませる問題となりつつあるという。

 また、サプライヤーに対するリスクも浮上している。不況が続くと、サプライヤーも廃業するかバランスシートを崩して業績不振に陥るところが出てくる。そのような状況では、新たに代替サプライヤーを適切に選び、その上でコスト管理を徹底しサプライヤーリスクを管理できなければならないのだ。

 また、コスト管理に加えてグローバルで要求が高まっているのが、各国の法規制などの違いに対処し、きちんとコンプライアンスを確保することだとも語っている。

業種ごとに異なるPLMへの要求

ハルディープ・グラティ氏 ハルディープ・グラティ氏

 こういった大きなトレンドに加え、業種ごとに異なるPLMに対する要求がある。Oracle Agile PLMは、調査会社からそれぞれの業種でリーダー的な存在だと評価されている。その経験のなかで、業種ごとの最近の要求も明らかになっているという。

 「自動車やエレクトロニクス分野においては、今後革新が生まれるのは機械的な部分ではなくソフトウェアの部分だと言われている」とグラティ氏は語る。

 そのため、自動車やハイテク企業においては、従来は機械的な部分のみをPLMで管理できればよかったが、昨今は製品が複雑化し機械的な部分に加えソフトウェア部分まで管理することが極めて重要になっていると言う。

 また、消費財や製薬業などでは、製品の製造だけでなくグローバルなプロモーションの管理もPLMで管理すべき状況になっているとのこと。通常、これらの業種では地域ごとに広告、宣伝の方法が異なるが、広告宣伝の方針に従って地域ごとにラベルを変え、パッケージングを変えることになり、プロモーションと連携してこれらをPLMで管理するニーズも出てきているというのだ。

 メディアやゲームなどのサービス分野やテレコムなどの通信業では、プロジェクト管理をスリム化して合理化したいというニーズがある。成果物の管理、複雑化しつつあるドキュメントの管理が、この分野では重要になっていると、グラティ氏は指摘する。

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