電通国際情報サービス(ISID)は、同社が提供する企業間情報共有サービス「IntraLinks Exchanges」が第一三共に採用されたことを発表した。
ISIDによれば、IntraLinks Exchangesは米IntraLinksが提供するクラウドサービスで、インターネット上で大量のドキュメントを安全かつ効率的に配信できるのが特徴だとしている。同サービスは、アウトソーシングサービスなどの受託業務に関する内部統制を評価するための監査基準「米国公認会計士協会(AICPA)の監査基準書」に基づく「SAS70 Type II」(日本の18号監査に相当)の認証を受けている。
製薬業界では、近年増加しているM&Aや競争が激化する新薬開発、また急務となっている戦略的販売体制の構築などにおいて、極めて機密性の高い情報を社内外で管理、配信するニーズが高まっている。第一三共では、業務提携先や業務委託先、共同開発先など国内外のパートナー企業と機密情報を共有する基盤として、企業のITリソースに追加コストをかけることなく利用できることを条件に新たなソリューションを検討、IntraLinks Exchangesの採用に至ったとしている。
第一三共は、研究開発やサプライチェーン、マーケティングなどさまざまな業務においてIntraLinks Exchangesを活用するという。
ISIDはこれまで、主に同一時期に同一条件で複数の金融機関が融資するシンジケートローンやM&A案件向けにIntraLinks Exchangesを提供してきた。ユーザー認証や暗号化などによるセキュリティレベルの高さや厳格な機密情報管理に対応できる機能が高く評価され、メガバンクや大手証券会社などに採用された実績があるという。
IntraLinks Exchangesは、2009年4月に日本語と英語の2カ国語対応の機能が追加されたほか、100カ国語以上のグローバルカスタマーサポートが提供されている。