AIGエジソン生命保険は、セールスフォース・ドットコムのクラウドコンピューティングサービス「Salesforce CRM」および「Force.com」をベースに構築した営業支援システム(名称:「Phoenix Navi」)を構築し、11月29日に稼働を開始したと発表した。
Phoenix Naviは、同社の営業社員約4000名、保険代理店約9000名が利用する営業支援システム。新システムの導入により、AIGエジソン生命保険の顧客は、複数の保険契約を1枚の書類で申込めるようになるほか、シミュレーション機能の拡充により、コンサルティングサービスの提供が可能になるとしている。また、全営業社員への展開を完了しているシンクライアントPCおよびモバイル通信環境を利用し、営業社員がいつでも、どの場所からでも新営業支援システムにアクセスできるようになり、外出先でも最新の情報に基づいたサービスを提供することが可能になるという。
同社では今回の新営業支援システムをはじめ、周辺のさまざまなシステムをクラウドコンピューティングを活用して開発したことで、システム開発期間を平均で60%、またビジネス担当者の要件定義期間を平均で70%短縮できたとしている。「Salesforce CRM」を活用した業務アプリケーション、およびクラウド型プラットフォーム「Force.com」での、顧客管理や営業支援モジュール開発において、大幅に開発工数を削減できたという。
また、顧客管理システムと営業支援システムをSalesforce.comの同一プラットフォームで構築した結果、顧客からのインバウンド情報をコンタクトセンターシステム(Salesforce CRM)に入力すると、新営業支援システム(Force.com上に開発)とリアルタイムで情報連携できるようになり、対応の迅速化につながっているという。
AIGエジソン生命における新営業支援システムを含むセールスフォースの導入については、セールスフォース・ドットコム、NTTデータ、アピリオの各社協力のもとで実現したとしている。