ドッグイヤー、マウスイヤーと比喩されてきたIT業界。IT業界の変化のスピードが犬の成長(人間の約7倍)やネズミの成長(人の約18倍)ほどに速いことからこう呼ばれてきた。しかし最近では、こうした比喩も生まれなくなってしまうほどにIT業界の変化のスピードがさらに加速している。
こうした変化の激しいIT業界において、5年先を予測することは容易ではない。しかし、ガートナー ジャパンでは、常に数年先のトレンドに目を向けたリサーチを行い、企業がIT化において目指すべき指針を提供している。同社のリサーチグループ バイスプレジデントである山野井聡氏は、2007年〜2012年の5年間におけるIT業界のトレンドとして、次の4つの分野に注目しているという。
コンシューマITとは、コンシューマ分野から登場した新しいテクノロジがエンタープライズ分野における新しいテクノロジの登場を駆逐するほどの影響を及ぼすというものだ。いわゆるWeb2.0テクノロジをいかに企業システムに活用するかという分野だが、最近ガートナーでは、「あまり“○○2.0”という呼び方をしなくなっている」(山野井氏)。
次に、IT調達モデルの変化だが、これはBtoBをはじめとするエンタープライズ分野におけるビジネスモデルの変化を示している。最近では、SaaSやグローバルソーシングなど、ITシステムのデリバリモデルに大きな変化が生まれ始めており、こうした取り組みに注目が集まっている。
また、グリーンITは、電力消費量や発熱量、CO2の削減などを目指す、IT業界におけるエコテクノロジ実現に向けた取り組み。さらに、企業IT組織の変容は、企業が変化に迅速かつ柔軟に対応していくためには、CIOやIT部門の役割を今一度見直す時期に来ているという見解について報告されている。
ガートナー ジャパンのリサーチグループ バイスプレジデントである山野井聡氏。
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