フィジー政府、MSが製品名に「Fiji」を使用することに懸念を表明

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:菊地千枝子

2008-06-30 05:06

 以前はMicrosoftにWindows Media Center Editionの次期バージョン「Fiji」について語らせようとするのは骨が折れると思っていたが、今度はMicrosoftの誰かにこの「F」ワードを口にさせることがほぼ不可能となりそうだ。

 The Fiji Times Onlineの記事によると、フィジーの司法長官を務めるAiyaz Saved-Khaiyum氏はMicrosoftが次期Windowsを「Fiji」と命名するのではないかと心配しているという。Khaiyum氏はMicrosoftのBill Gates会長に手紙を書くほど心配していた。この記事から以下の通りである:

 「(Gates氏に宛てた)手紙の中で、Sayed-Khaiyum氏は、当暫定政府は「Fiji」という言葉の使用に関して絶対的所有権を主張し、この言葉を保護、防衛する関連法に基づくすべての権利を留保すると述べた。

 「『この手紙は、それゆえにMicrosoftに対し、当政府がMicrosoft Corporationのオペレーティングシステムまたはそのいずれの製品に関連してもFijiという言葉を使用することに率直に異議を唱える通告をなすものである』と同司法長官はこの手紙の中で述べた。」

 この記事の最初の情報源だというFairfax Mediaは、Windows Client Business GroupマネージャーのBen Green氏が、Fiji は単にMicrosoftの「Windows Media Centre TV software package」のコード名にすぎない」と認めたことを引用していた。Green氏は以下のように述べていた:

 「(それは)対外的なマーケティングの文脈で使用されることは意図されていない。この製品は新たなテレビジョン規格のサポートを追加し、ユーザーインターフェースとセットアップ体験を強化し、双方向TV機能をWindows Media Centreに追加するように設計されている。」

 (おや、Fijiについて筆者がMicrosoftから聞き出せた以上のことが書かれている!)

 Fijiが選ばれたテスターに対して提供されることが何カ月も噂されていた末にMicrosoftは数カ月前に静かにFijiのテストバージョンを開始した。Microsoft関係者はFijiの機能セットまたはその出荷予定日について口を閉ざしている。筆者が最後に聞いた話では、Fijiは2008年終わりごろに出荷される予定だということだ。

 Ars Technicaは最近、それがFijiテストビルドであると称するスクリーンショットを掲載していた。ここでもまた、Microsoftの誰も同スクリーンショットの信ぴょう性を肯定も否定もしようとしなかった。(筆者が話をしたあるテスターはそれが本物だと示唆している。)

アップデート:当地米国のMicrosoftの広報部門に対し、「このようなことをでっち上げることはできない」という話は正しいのかと質問した。MicrosoftがFijiについてどれほど口が堅いかを考えると、すぐに答えが返ってくるとは期待していないが、もし何か返答があれば、ここに同社の声明を掲載する予定だ。)

アップデート2:予想通り、Fijiに関連した最新のMicrosoftからの声明は以下の通りである。同社の広報担当者からだ:

 「Microsoftは進行中のベータを多数抱えているが、現時点ではWindows Media Centerの将来のバージョンに関連して発表できることは何もない。」

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]