Microsoftの「Sync Framework」のアップデート版が米国時間10月13日に製造工程向けリリース(RTM)され、Microsoftのウェブサイトからダウンロードできるようになっている。
Sync FrameworkはMicrosoftのクラウドコンピューティング戦略にとってカギとなるものだ。
Microsoftには2つのシンクロナイゼーションサービス――「FeedSync」とSync Framework――があり、これら2つは互いに絡みあっている。Microsoft Sync Frameworkは、Microsoftの説明によると、開発者がアプリケーション、サービスそしてデバイスに対し、シンクロナイゼーション、ローミング、そしてオフラインアクセスを付加するのを可能とするために設計されているという。FeedSyncは、以前はRSS Simple Sharing Extensionsとして知られていた技術であり、Sync Frameworkと統合する。
Professional Developers Conference(PDC)において、MicrosoftはSync Frameworkがどのようにして「マネッジドクラウド環境」の核心に置かれるかについて詳細を明かす予定である。PDCセッションの記事によると:
「シンクロナイゼーションが、マネッジドクラウド環境に移行する際に、クラウド内の情報の中心的ハブを創設することにより、どれほど中枢的な役割を果たすかについて知りましょう。シンクロナイゼーションを使うことにより、組織はさらに効率的なモバイルのシナリオおよび企業から企業へのシナリオを可能とすることができます」
Sync Frameworkは、「ADO.Net Data Services(Astoria)」、アプリケーションキャッシングの「Velocity」、そして「SQL Server Data Services」などの他Microsoftサービスと統合される予定だ。
Sync Frameworkブログの記事によると、Sync Frameworkの「Version 1」は2008年8月5日にダウンロード向けにリリースされている。この最初のリリースは、「Sync Services for ADO.Net」の主要な提供者として位置づけられた。(これらの製品は今ではMicrosoft Download Centerにおいては10月13日の製品に置き換わったようだ。)
Microsoftは9月半ばに、Sync Frameworkがサポートするものに、もうひとつ新たな提供者を加えた。具体的には「ADO.Net for Mobile Devices」のダウンロード可能なサービスパックである。
Sync FrameworkはWindowsプラットフォーム上には無料でライセンスされる。Microsoftは、それをWindows以外のプラットフォームで利用したいと望む開発者に対し、スペックやソースコードのポーティングキットをライセンスする予定だと述べている。(今のところこれを受け取った人がいるかどうかは定かではない。)
Microsoftが同社のマルチプルシンクロナイゼーションとストレージプラットフォームをどのように理解しているかをPDCで見ることにはもちろん興味がある。彼らがどのように説明したとしても、Sync Frameworkは間違いなくその中心に置かれるだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ