MS、ネットブック向け「Windows 7」移行支援ツールはGPL違反と認める

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子

2009-11-16 12:37

 Microsoftの代表者は米国時間11月13日、自社が現実にGNU General Public License(GPL)を侵害していたことを公式に認めた。オープンソースのコードを違法に含んでいると指摘されていた「Windows 7」ダウンロードツールの「Windows 7 USB/DVD Download Tool」を自社ウェブサイトから削除してから数日後のこととなる。

 “Within Windows”のブロガー、Rafael Rivera氏がWindows 7 USB/DVD Download Toolの中にオープンソースで公開されているコードらしきものがあると報告した後、Microsoftは米国時間11月10日、「Microsoft Store」から同ツールを削除した。オープンソースコードを入れることは必ずしも禁じられていることではないが、今回のMicrosoftのように、オープンソースではない制限のあるライセンスに入れる場合は違反になる(同USBツールはMicrosoftが米国時間10月22日に公開したもので、「Windows XP」を利用するネットブックユーザーが容易にWindows 7にアップグレードできるというものだ)。

 米国時間11月13日付けのブログで、Microsoftでオープンソースコミュニティ担当マネージャーのPeter Galli氏は以下のように報告している。

問題となっている(USBツールの)コードを調べた結果、意図して違反したわけではなかったが、これ(GPL v2下で公開されているコードを含んでいること)は実際に指摘の通りであると確認した。同ツールを作成したのはわれわれが契約しているサードパーティだが、社内のコードレビュープロセスで発見できなかったという点で責任はわれわれにもある。Microsoft Storeで提供されているほかのソフトウェアのコードもレビューしたが、この種類の違反がみつかったのはこのUSBツールのみだった。

 Galli氏によると、Microsoftは同ツールのソースコードとバイナリファイルをGPL v2の下で11月16日の週に公開する計画であり、「この経験で学んだことを将来のコードレビューに反映させる対策をとる」とも述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]