Microsoftの代表者は米国時間11月13日、自社が現実にGNU General Public License(GPL)を侵害していたことを公式に認めた。オープンソースのコードを違法に含んでいると指摘されていた「Windows 7」ダウンロードツールの「Windows 7 USB/DVD Download Tool」を自社ウェブサイトから削除してから数日後のこととなる。
“Within Windows”のブロガー、Rafael Rivera氏がWindows 7 USB/DVD Download Toolの中にオープンソースで公開されているコードらしきものがあると報告した後、Microsoftは米国時間11月10日、「Microsoft Store」から同ツールを削除した。オープンソースコードを入れることは必ずしも禁じられていることではないが、今回のMicrosoftのように、オープンソースではない制限のあるライセンスに入れる場合は違反になる(同USBツールはMicrosoftが米国時間10月22日に公開したもので、「Windows XP」を利用するネットブックユーザーが容易にWindows 7にアップグレードできるというものだ)。
米国時間11月13日付けのブログで、Microsoftでオープンソースコミュニティ担当マネージャーのPeter Galli氏は以下のように報告している。
問題となっている(USBツールの)コードを調べた結果、意図して違反したわけではなかったが、これ(GPL v2下で公開されているコードを含んでいること)は実際に指摘の通りであると確認した。同ツールを作成したのはわれわれが契約しているサードパーティだが、社内のコードレビュープロセスで発見できなかったという点で責任はわれわれにもある。Microsoft Storeで提供されているほかのソフトウェアのコードもレビューしたが、この種類の違反がみつかったのはこのUSBツールのみだった。
Galli氏によると、Microsoftは同ツールのソースコードとバイナリファイルをGPL v2の下で11月16日の週に公開する計画であり、「この経験で学んだことを将来のコードレビューに反映させる対策をとる」とも述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ