(前回よりつづく)
「よし!オフィスが見えてきた!」。私は夜の書斎で叫んだ。
Second Lifeを知ってから、メーカーとして何か事業をやりたいと思っていた私は、Second Life内でまずわが社のオフィスを作ろうとしていた。その後、同じ会社の同僚に助けてもらったり、「Second Lifeのものづくりのサイト」を参考にしたりして、ここまでやってきた。
今日、ようやくそれが見えてきた。床を作り、壁を作り、屋根を作っただけだ。それなのに、オフィスらしくなってきた。床までは基礎部分だった。そして、多くの基礎的なモノづくりの方法を学んだ。これからは応用編だ。
腕まくりをして私はコーヒーをすすりながらも、目はSecond Lifeの世界から離れなかった。
既に月は煌々と光り、あたりは深夜の空気が充満していた。
前回の復習
さて、前回はオフィスの基本構成部分である「壁と屋根」を作った。まず、壁だが次の3部分に分けられる。左側面と右側面のガラス窓は同じなので、実質的に作成するのは、「側面の『窓』と『窓枠』」そして「奥の壁」となる。
- 右側面のガラス窓
- 左側面のガラス窓(右側面と同じ)
- 奥の壁
ここでは、側面の「窓」と「窓枠」を作るため、「透明テクスチャ」を利用した。この透明テクスチャを貼ることで、驚くべき効果が得られた。上図の側面は、実際には窓用のテクスチャを貼ったプリムをコピーして3枚並べただけだが、窓枠や窓のフレームなどに何個ものプリムを使ったように見える。この透明テクスチャはプリムを削減する方法として主要な方法である。
ちなみに、透明テクスチャとしてアップロードする画像の形式は、JPGでも透過GIFでもない。画像は、画像編集ソフトで「.tga」という拡張子のファイルとして保存し、アップロードしよう(第2回でも述べたようにアップロードには、もちろん10リンデンドルが必要になる。プレミアムアカウントにアップグレードするか、アルバイトをするなどの方法で10リンデンドル以上得ておく必要がある)。
奥の壁も、「Edit」画面の「Select Texture」にチェックを付け、テクスチャを貼り替えたいオブジェクトの面を選び、必要なテクスチャをそれぞれ貼ればよかった。
次に屋根だが、屋根用のオブジェクトを作って木目調のテクスチャを貼れば完成した。
オフィスといっても、まずは大まかな形を決め、ボックスタイプのプリムを変形し、テクスチャを貼り、配置すれば、おおよその外形は出来上がる。模様や細かな装飾部分は後から追加しよう。次のように……。