みなさんこんにちは! マイ・カウンセラーの田代です。不安や悩みを自己解決するメンタルテクニック。先週のダイエットのお話が意外と(?)好評だったので、今週も引き続きダイエットについて話したいと思います。
前回は、1日に解消できるストレスの回数だけ食事の制限をしましょうというお話をしました。つまり、1日1回のストレス解消法しか持っていないのであれば、夕食のみ食事を制限しましょうということです。私の場合、食事の都度ストレスを解消できる方法があったので、短期でダイエットに成功したのですが、読者の皆さんはその方法に興味をもたれたようです(笑)。今回は、ダイエットに打ち勝つストレス解消法がテーマです。
その前に、そもそもなぜダイエットするのか改めて考えてみましょう。この連載の初めに、人が行動する「欲望の3次元グラフ」についてお話ししました。人間の行動のほとんどには理由があり、「損か得か」、「良いか悪いか」、「好きか嫌いか」で測ることができる、というものでしたね。
では、なぜダイエットするのか。女性と男性とで理由は異なると思いますが、一部の理由を除いて多くの場合「得するから」ダイエットに挑むわけです。その「得」とは、「異性にもてる」、「着たい洋服が着られる」、「健康にいい」、そして何より「気持ちがいい」。身体が軽くなり、息切れのしない生活を手に入れられるわけです。お金をかけただけではそう簡単に手に入らない「得」ですね。これらの結果があるからこそストイックにがんばれるわけです。
学生の時のテスト勉強もそうでしたよね。「テストが終われば遊べる」、「よい点数を採れば褒められる」、そして何より「よい点数を採れば、自分が気持ちがいい」。だから、好きなものを我慢してがんばれました。
そう考えると、最高のストレス解消法は最後に「成果」を手に入れることです。ただ、学生の場合は好きなことを我慢して勉強しても入試という難関があるケースもあり、最終的に努力が報われるかどうかは「運」の影響も大きいといえましょう。その点、ダイエットは確実に成果を手に入れられます。努力すれば努力しただけの成果が手に入る。これは大きな報酬ですね。
そうなればあとは「我慢くらべ」です。我慢して最高の成果を手に入れるまでの段階で発生する「小さなストレス」を解消するために、自分にはどの程度の頻度で、何が必要かを考え、その答えを用意してからダイエットに挑むことが必要です。多くのダイエット失敗者は、ダイエット中の「小さなストレス」を解消する方法と、ダイエット成功後のイメージを用意せずに、いきなりダイエットを始めています。前回もお話ししましたが、ダイエットはそんなに簡単なものではありません。用意周到にやるべきなのです。