クラウドコンピューティングはIT運用の経済的側面を変えるとよく言われるが、このテーマに関する決定的な情報ソースを特定できることはあまりない。しかし、クラウドコンピューティングが非常に大きな変化をもたらすと考えられている決定的な理由は、スケールメリットがコンピューティングインフラストラクチャのコストと品質に与える影響である。
AmazonのバイスプレジデントJames Hamilton氏は、著名なエンジニアでもあり、大規模データセンターのプラクティスに関する真の専門家の1人でもある。Hamilton氏は4月、MIX 10でプレゼンテーションを行っているので、この内容を振り返りたい。それはスケールメリットの概要に関するこれまでのプレゼンテーションの中で、最も有益で影響力の大きいものの1つかもしれない。同氏は運用コストに関して、Amazonのようなパブリッククラウドプロバイダーの方が企業データセンターより有利である根拠を明確に説明した。
しかし、Hamilton氏は自説を展開するなかで、データセンターの設計から、企業とサービスプロバイダーにおける人件費の違いまで、さまざまな話題について多様な見解を示している。
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