--OracleとHyperionの融合は、顧客にとってはどんなメリットがあるのでしょうか。
以前のHyperionでは、その製品が、Oracleはもちろん、SAPやMicrosoft、IBMの製品と組み合わせる場合でも、うまく機能するするようにしなければなりませんでした。それぞれのベンダーの製品とうまく連携し、利用できることの保証に大きな投資が必要でした。
今は、各社の製品と統合させる部分については、Oracleのミドルウェアに任せることができます。すなわち、製品の連携機能の開発に必要だった技術者の手が空いて、そのぶん本来のEPMの機能強化、改良に注力することができます。
--EPM製品において、技術的に必要なのはどのようなものでしょうか。
最も重要なのは、「完全包括型」であることです。他のシステムとの統合が可能で、顧客とのインターフェース部分も含め、すべての要求に応えられるものでなければなりません。
もう1つが、「拡張性」です。これには4つの側面があります。データの拡張性では、企業が抱える膨大なデータを扱えなければなりません。ユーザーの拡張性については、従来の特定職種の人だけでなく、あらゆる職種、職位のユーザーが対象となります。当然、これらを実現するコンピュータの処理能力の拡張性も必要です。さらに、さまざまなコンポーネントを組み合わせることになるので、管理面での拡張性も重要です。
--先日、日本で行われたSAPとBusiness Objectsの記者会見では、Business Objectsの既存顧客のうち約4割がSAPの顧客とのコメントがありました。OracleとHyperionにおける、顧客のオーバーラップはどのくらいですか。
すでにOracleには、30万件以上の顧客がいます。この状況では、Oracleの製品をまったく利用していない顧客を探すほうが難しいくらいです。
仮にOracleのERP製品に限定するのであれば、SAPとBusiness Objectsの関係と同じくらいの割合だと考えています。
--これからEPMを導入したいと考えている企業のファーストステップについてアドバイスをお願いします。
ファーストステップは、マネジメントが3〜5年後に自社をどうしたいかというロードマップを描くことでしょう。
まずはロードマップを描き、目標に対してどういったステップを踏んでいけばいいかを明らかにする。それを踏まえ、次は3〜6カ月で効果が出るようなステップを考えることです。このロードマップがあれば、Oracleのどの製品を導入すればいいかがわかります。
企業がきちんとビジネスのアジェンダを作ることができれば、Oracleのどういった技術が必要かについてはOracleがコンサルティングすることも可能です。2社が統合したことで、EPMに関するコンサルティングの体制はかなり強化されました。また、EOMについては専門分野でもあるので、専門知識をもったパートナーが多く参画しているOracleのパートナーネットワークも重要な役割を担います。
--最後に、OracleのEPMのソリューションの優位性は、他社連合に対しどのようなポジションにあると考えていますか。
我々は、EPMの分野で他の競合よりも確実に先を行っています。それもかなり先を行っているのです。
こう言い切れる理由は、他社と我々は同じスタート地点から始まったわけではないということです。我々は何年も前から一緒にこの分野のビジネスを進めてきました。もちろん、初期のころは他社と同様、それぞれのコンポーネントを集め、1台の自動車を作るような状況でしたが、今では統合化のアーキテクチャの上に完璧な1台の自動車を提供できるようになったのです。
Oracle、BI&Perfomance Management、Global Business Unitを担当するシニアバイスプレジデントのJohn Kopcke氏。かつてはHyperionのCTOとして、長きにわたりEPMと呼ばれる分野の確立に携わってきた。
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