マクロメディアは7月4日、オンラインビデオ会議やプレゼンテーション、eラーニングなどを実現するオンラインコミュニケーションソフトウェアの最新版であるMacromedia Breeze 5日本語版を発表した。
8月より出荷する予定で、提供形態は2つあり、マクロメディアのサーバを利用するホスティング(ASP、年間契約)版と自社サーバに導入するサーバライセンス版がある。ユーザー数やシステム構成、モジュール数などによって価格体系は多岐にわたるが、少人数のテレビ会議で利用する場合などは、ASPで1年間60万〜70万円程度。サーバライセンスも標準的な利用で300万〜1000万円程度となっている。
Breezeは、Breeze Communication Server5.0を基盤に、以下4つのアプリケーションで構成されている。
- Breeze Meeting
リアルタイムで開催するウェブ会議やセミナー - Breeze Presenter
ナレーション付きの自習型eラーニングコースやオンデマンドプレゼンテーションをPowerPointで作成 - Breeze Training
eラーニングのコースやカリキュラムを管理。クイズの出題やアンケートも行える - Breeze Events
大規模なウェブイベントやウェブプレゼンテーションのユーザー登録管理、予告通知、トラッキング
ユーザーは、このアプリケーションモジュールを必要に応じて導入する。クライアントはブラウザーとFlash playerがあれば利用できる。プレゼンテーションは、PowerPointのプラグインが用意され、PowerPointのプレゼンテーションを変換して利用する。
Breeze 5は、前バージョンに比べて50以上もの新機能が搭載されている。特に、要望が高かった導入企業によるコーポレートカラーに合わせたカスタマイズが可能になった。利用開始時のログオン画面をはじめ、各画面に企業のロゴやカラーが使える。
また、自習型のトレーニングコンテンツもPowerPointで作成して利用できるようになった。ナレーションやアニメーション、クイズなどが作成でき、テストの合格点を設定したり、クイズの回答内容に応じて教材を変化させたりすることが可能だ。プロダクトマーケティングマネージャーの水嶋ディノ氏は「自習型の受講コースやバーチャル教室などを簡単に構築、管理できるので、企業研修やISPのコールセンターの研修などで利用できる」としている。実際に、ソニーコミュニケーションネットワークでは、ISPのSo-netでBreeze Trainingを導入し、個人情報保護など社員研修に利用している。