IDC Japan、CIO調査結果を発表--「コスト削減」と「技術革新/変化への対応」が最優先課題

CNET Japan Staff 2006年07月11日 13時01分

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 IT専門調査会社であるIDC Japanは7月10日、2006年4月に国内企業836社を対象に実施したCIO調査結果について発表した。この調査によると、ユーザー企業が最も優先する経営課題とIT課題は、「コスト削減」が37.3%、「技術革新/変化への対応」が23.4%となっている。

 2005年3月に実施された同じ内容の調査結果と比較すると、「財務体質の改善」「業務プロセスの改善」が順位を上げたほか、ランク外であった「生産性の向上」や経営課題の対象項目として挙げられていなかった「人材確保」が新たに上位10項目に入っている。

 国内経済は、回復から成長へと向かい、企業業績の回復も見られるが、「コスト削減」を、最優先する経営課題に挙げる企業の割合は高い。IDC Japanでは、企業間競争の激化や、原油高、円高、金利上昇懸念など、企業を取巻く外的要因の影響を最小限に抑え、業績の継続的な成長を維持したい企業の強い意思が背景にあると見ている。

 ユーザー企業のIT課題では、「技術革新/変化への対応」に対する優先度が最も高い。日々進化する新しいIT技術をどのように事業強化や新規事業に取り込んでいくかが最重要テーマとなっているという。また、大企業では、巨大化、複雑化している情報システムをどのようにスリム化し、運用/管理コストを削減するかが引き続き大きな課題となっている。

 こうした経営/IT課題解決に向けて、ユーザー企業がベンダーを選択する基準では、「提案力」の重要性が増している。IDC Japanでは、コストの削減など、企業活動におけるビジネスの基盤強化に対する継続的な取り組みと、新たな技術の活用と企業経営の戦略に連動したIT戦略策定の支援では、ベンダーの提案力の強化が重要になっているとしている。

 今回の発表は、IDCが発行したレポート「2006年 国内CIO調査:ITサービス利用実態」(J6080103)で詳細が報告されている。

■経営課題の上位10項目、2005年、2006年
順位/年2005年2006年
1位コスト削減コスト削減
2位営業力の強化財務体質の改善
3位主力事業の競争力強化営業力、チャネルの強化
4位財務体質の改善主力事業の競争力強化
5位新規製品・サービスの開発新規製品・サービスの開発
6位新規顧客の獲得新規顧客の獲得
7位顧客サービスの強化顧客サービスの強化
8位既存顧客の維持業務プロセスの改善
9位マーケティング力の強化生産性向上
10位業務プロセスの改善人材確保
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