「スパムフィルタもWeb 2.0的に」--センドメールら3社からスパムフィルタアプライアンス

藤本京子(編集部) 2006年10月02日 19時24分

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 センドメール、CSK Winテクノロジ、テンアートニの3社は10月2日、共同で迷惑メール対策フィルタを搭載したセキュリティアプライアンスサーバ「EasyNetBox for Spam Filter poweredby Sendmail」(ENBスパムフィルタ)を発表した。同日より販売開始し、10日より出荷する。

 ソフトウェアとして、センドメールの迷惑メールフィルタ「Sendmail Mailstream Manager Anti-Spam」と統合管理ソフト「Sendmail Mailstream Manager」を搭載し、テンアートニがアプライアンス化とシステムインテグレーションを担当する。長年センドメールの販売パートナーとなっていたCSK Winテクノロジは、製品のサポート、プロモーション、パートナー開拓や支援などを行う。

小島國照氏 センドメール 社長の小島國照氏

 センドメール 社長の小島國照氏は、スパムフィルタ技術は多様化しており、品質もさまざまで検知率が30%〜99%と幅広いことを指摘する。また、スパムフィルタにはチューニングの手間や誤検知による管理者の負担などがつきものだとされていることから、「チューニング不要で限りなく誤検知が少なく、管理者負担がゼロに近いスパムフィルタが求められている」と話す。

 ENBスパムフィルタは、「Web 2.0的なコラボレーション方式のフィルタ技術を採用している」と小島氏。つまり、従来のスパムフィルタに採用されているベイジアンフィルタやキーワードフィルタなどのアルゴリズムは利用せず、ユーザーから報告されるスパムメール情報を基にスパムか否かを判断するための情報をデータベースに登録し、それら参照することでスパムメールを特定するのだ。

 センドメールの製品は、すでに多くの企業やISPで採用されており、ユーザー数は全世界で約1000万人に上る。これに約1000万人のオープンソースのスパムフィルタのユーザーからのフィードバックも加え、スパム情報を蓄積する。ここで、同社独自の「信用度評価システム」により、スパムをレポートしたユーザーの信用度を判断、信用度に基づいた重み付けをした上で登録サーバにスパム情報を登録する。

 このようにユーザーのコラボレーションによってフィルタの精度が高まるため、同製品のスパム検知率は98%以上で、正規メールが迷惑メールと判定される誤検知(フォールスポジティブ)率も0.0001%と、ほぼ0%に近いという。「ベイジアンフィルタなどのように、精度を上げるためのチューニングも必要ない」(小島氏)

 ENBスパムフィルタは、主に中小規模ユーザーをターゲットとしているが、大規模ユーザーに対しては、テンアートニが個別に富士通の「PRIMERGY」サーバなどを利用したシステム構築にも対応する。

 販売価格は、100ユーザー用の「EasyNetBox for Spam Filter 100U」が65万5000円(税別)、200ユーザー用の「EasyNetBox for Spam Filter 200U」が81万円(税別)。販売開始より3カ月で約300台の販売を目標としている。

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