グーグル対抗の強力な武器に--Web 2.0の世界でオープンソースを積極活用するヤフー

文:Matt Asay(Special to CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル 2007年08月29日 08時00分

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 これは「Baseline Magazine」に載っていた魅力的な話だ。先月、私はOSCON(O’Reilly Open Source Convention)のO’Reilly Executive RadarセッションにおけるあるセッションでHadoopやDoug Cutting氏によるその他のLuceneプロジェクトのことを小耳に挟んだ。Hadoopは「何百台または何千台ものコモディティPCに分散されている大量のデータを保存および処理するGoogleのテクニックを複製することを目的としたオープンソースプロジェクト」である。

 なかなか興味をそそられる話ではないか。特にYahooの手によってそれが実現すればなおさらである。

 Tim O’Reilly氏はこの動きを適切に表現している。YahooはWeb 2.0の世界でオープンソースを使用しているが、それはちょうどHPなどの従来のソフトウェア企業がパッケージソフトウェアの世界でオープンソースを使用しているのと同じ手法である。

 顧客や開発者に恩恵を与える一方で競争相手の弱体化をもくろむクラブの成立である。

 O’Reilly氏は次のように書いている。

 なぜYahooの関与することが重要なのか。第1に、Yahooの関与がWeb 2.0における競争上の一種の転換点を示すからであり、検索の世界における強力なナンバー2企業が、オープンソースは支配的な競争相手に対抗するための強力な武器であると気づいているからである。これは、Java市場におけるSunに対抗する競争優位を得る方法としてIBMがEclipseを支持したのとまったく同じ理由である(彼らが明確なビジネスの論理に基づくのではなくて単なる善意でそうしていると思っていたなら考え直した方がいい)。Yahooが、オープンソースが彼らの競争戦略の重要な部分であると気づき始めているなら、その他の大手Web 2.0企業も追随するのは確実である。特に、Googleがプロプライエタリとして扱っているソフトウェアを実装するオープンソースプロジェクトに対する支持が集まると期待していい。

 そこで10億ドルに値する質問がこれだ。YahooがGoogleの「秘伝のたれ」をコモディティ化することに成功したら、問題になるだろうか。

 答えは多分「ノー」だ。もし、ソースコードがもはや問題でないとしたら、なぜそれを非公開にしておくのだろうか。

 こうした状況において朗報といえるのは、Google、Yahooおよびその他のウェブ企業が、競争相手のものと認められている資産をオープンソース化することによって互いに相手を弱体化しようとしていることであり、それによって誰もがより多くのオープンソースという形で恩恵を受けるこということだ。IBMはLinuxに関与して競争相手を弱体化しようとしているし、それによって私たちは全員が大きな恩恵を受けている(Microsoftだけは例外だが)。Sunは競争相手と徹底的にやり合う手段としてSolaris、Java、OpenOfficeなどをオープンソース化した。

 Web 2.0の世界もそれと全く違わないことが判明した。とにかく、ソースコードやライセンスではなく、運用やデータがより重要になるのは間違いないことから、この傾向は確実に加速化するはずであり、その結果、オープン化するための決断は理論的にはより容易になる。

 オープンソース、それはソフトウェア資本主義の至高の段階なのである。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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