日本テレロジックは5月14日、モデル駆動型開発ソリューションの最新版「Telelogic Rhapsody 7.2」および「Rhapsody Eclipseプラグイン」を発表した。
Telelogic Rhapsody 7.2は、UML 2.1、SysML、DoDAF、AUTOSARを使ったシステム設計、ソフトウェア開発およびモデルベースのシミュレーションとテストを行える、C、C++、Java、Ada言語向けの開発環境。主に組み込み用途におけるC言語によるアプリケーション開発に用いられ、開発者は既存コードの構造、名前付け、位置、順番を管理しつつ、コードの有効な再利用が可能になるという。
新バージョンでは、既存コード、サードパーティによるコードのビジュアライズが可能になり、アプリケーション構造の明確化やドキュメント作成等が容易になった。また、テスト自動化ツールであるRhapsody TestConductorが強化され、UML Testing Profileをベースとする単体、統合テストが、より短時間で可能になる。要件管理製品であるTelelogic DOORSなどとの連携も可能だ。
また、システムエンジニアリング向けの機能としては、グラフィックパネルを使った仮想プロトタイピング機能が提供される。これにより、開発サイクル初期の段階でモックアップのイメージを確認しながらの検証が可能となり、設計における正確性の向上が図れる。同社によれば、Rhapsody 7.2は、仮想プロトタイプの機能を持つ、初のSystems Modeling Language(SysML)ソリューションになるという。
同社は、このTelelogic Rhapsodyの機能をEclipseプラグインとして提供する計画も明らかにした。アドオンの一部が非対応なことを除いては、単体製品と同等の機能を提供するとしている。
Telelogic Rhapsody 7.2は5月中に販売が開始される。Eclipseプラグインおよびグラフィックパネルの発売は今夏を予定している。