システム開発支援ソフトの日本テレロジックは4月1日、システム開発行程の最上流に位置する要件定義フェーズを支援するソフトの新版「Telelogic DOORS XT」を出荷する。開発はスウェーデンTelelogic。
Telelogic社のシステム開発支援ソフトは大きく3つある。要件定義ソフトの「DOORS」、UMLモデリング・ソフトの「TAU」、ソース・コードのバージョン管理ソフトの「SYNERGY」で構成する。今回新版を出荷するDOORSは、要件を作成し、要件から作業指示書となる仕様書を作成するソフトである。
従来版と比べたDOORS XTの特徴は、稼動環境をウェブベースに変えた点である。HTTPによるウェブアクセス環境があれば、世界中に分散した開発拠点からDOORSにアクセスできるようになった。独自プロトコルでアクセスする従来版の場合は、HTTPを使う新版よりも企業のセキュリティ・ポリシーとの親和性が低く、管理負荷がかかっていた。
新版では、管理データや要件を収める外部データベースに、米Oracleが開発した「Oracle」を用いる。サーバ側アプリケーションは、Javaアプリケーション・サーバの「BEA WebLogic Server」上で稼動する。フロントエンド画面となるクライアント・アプリケーションは、独自に作りこんだWindows版の専用アプリケーションだが、WebLogicの通信インタフェース(Servletコンテナ)との間でウェブアクセス(HTTP)による通信を行う。
価格は、1ユーザーあたり99万6000円。年間保守費用が1ライセンスあたり19万9200円。クライアント側アプリケーションの稼動OSはWindows 2000以降。