キャズムを超えた“スケールアウト2.0”でデータ大爆発に対応--アイシロン

渡邉利和

2010-07-29 16:44

 スケールアウトNASストレージのIsilon Systemsは7月14日、第6世代となる「OneFS 6.0オペレーティング システム」と、新たなソフトウェアアプリケーション「SmartPools」「InsightIQ」の2種を発表した。

 この発表に関連して、市場の状況や新製品の概要について、米Isilon SystemsのDirector of Product ManagementのNick Kirsch氏に聞いた。

IBM、NetApp、EMCと肩を並べる

Nick Kirsch氏 Nick Kirsch氏

 Isilonは現在、力強い成長を続けている。2010年第1四半期には、売上、利益、新規顧客獲得数のいずれの指標においても新記録を達成することができた。2009年はIT業界にとって厳しい年だったのだが、その間にもIsilonは成長を継続することができている。

 米国では、Gartnerのマジッククアドラントで、ミッドレンジおよびハイエンドNAS分野でリーダーのポジションに位置づけられた。他にリーダーとされたのはIBM、NetApp、EMCの3社だ。これら3社と比べれば、Isilonは小規模な企業。四半期の売上はおおよそ4000万ドルくらいだが、他の3社はいずれも四半期売上が数十億ドル規模に達する企業であり、Isilonがこうした企業と肩を並べて“リーダー”と位置づけられるのは大変光栄なことだ。

スケールアウト型ストレージの市場動向

 スケールアウト型ストレージの市場は、まず最初は2000年初頭頃に立ち上がってきた。当時はドットコムバブルが弾けた後で、誰もが「今後データ量がドンドンと膨れあがっていくのではないか」という恐れを抱いていた。

 特にデータ量の増大が顕著だったのが、メディア、エンターテインメント、エネルギー、ライフサイエンス、ウェブといった分野だった。

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