Googleは米国時間12月8日、Androidの統合開発環境(IDE)「Android Studio 1.0」を発表した。Windows、Mac OS X、Linuxに対応、無料でダウンロードできる。Android StudioはAndroidアプリ開発向けの公式IDE。チェコJetBrainsのJava開発環境「IntelliJ IDEA」をベースに、Gradleベースのビルドシステム、リッチなエディタ、apkファイル生成、共通のアプリ機能を迅速に構築できるコードテンプレートなどの機能を持つ。
2013年のGoogle I/Oで発表したもので、2年がかりでの初の正式版登場となった。
高速な設定が可能で、ウィザード形式で新規プロジェクトを作成し、必要なSDKをダウンロードして開発環境を設定するという。よく利用されるコードパターン向けテンプレートをブラウズでき、プロジェクトをスタートできる。GitHubとの統合により、Googleコードのインポートも容易にできるという。
コードエディタは、高度なコード補完とコード解析、リファクタリングなどの機能を備え、開発生産性アップを支援する。ユーザーインターフェースの設計やデバッグのための仮想デバイス機能も用意した。さまざまな形とサイズ、言語、APIバージョンをサポートし、Android Layoutを確認できる。
パフォーマンス解析では、アプリによるメモリの利用をモニタリングするメモリモニタ機能を提供、アプリの性能開発に役立てられる。
Google Cloud Servicesへのアクセスも容易で、アプリにGoogle Cloud Backends & Endpoints、Google Cloud Messagingなどを加えることができる。
Googleは同時に、これまで開発環境として推奨してきたEclipseを利用する開発者向けにマイグレーションガイドも用意している。