「すべてのシステムがクラウドになるわけがない」という会話が、今を含めてさまざまな場所で交わされている。
だが、事実は小説よりも――ということなのか、実際には、より基幹に近いオンプレミスシステムのクラウド移行が、日に日に増えてきているようだ。
柔軟性や拡張性に優れるクラウド環境を、従来のオンプレミスとシームレスに連携したり、あるいは自社のコンプライアンスに合致させる形で、オンプレミスのように運用することも容易になってきているという背景もある。
こうした流れを踏まえて、ZDNet JapanとTechRepublic Japanは共同でセミナー「改めて検討する基幹システムのクラウド移行」を7月13日に開催する。CNET IDを取得すれば無料で聴講可能だ。
セミナーでは、「ミサワホームの歩んだクラウドファーストの5年間」と題した基調講演を実施する。ミサワホームでは現在、人事・会計・顧客情報・営業支援(SFA)、建材部品情報等、基幹系システムの多くをAWS上で稼働させている。
本社内のマシン室は既に閉鎖され、グループ子会社のシステムも本社に統合、順次AWSへの移管を進めるなど、クラウドファーストを基本戦略としたIT運営を実践中である。
国内ではまだ基幹系システムのパブリッククラウド活用事例の乏しかった2012年当時、いかにしてAWS導入を決断したのか。その後の経緯と直面した課題、この5年間の運用を振り返り今感じていること、さらには今後の新たなクラウド活用について、ミサワホーム情報システム部の部長を務める宮本眞一氏が講演する。
5年間という長期間にわたる運用を通じた具体的な経験を交え、中身の濃い内容だ。