Microsoftが選挙のセキュリティーを強化するための新たなソリューションを発表した。オープンソースのソフトウェア開発キット(SDK)「ElectionGuard」と、政党や選挙キャンペーンのためのセキュリティーサービス「Microsoft 365 for Campaigns」だ。
ElectionGuardは、重要なシステムの信頼性を確保するためのセキュリティーサービスなどを手がけるGaloisと共同で開発された。Galoisは、選挙関連技術を開発するFree & Fairを2016年にスピンオフで設立している。ElectionGuardは2019年夏にGithubで提供される。Microsoftは選挙関連技術を手がける複数の企業と提携して試験運用するという。
「Amazon Web Services」(AWS)は、「Elections as a Service」というサービスを提供している。選挙のプロセスを推進する主要な機能をセキュアにモダナイズし、シンプルにするサービスで、候補者が選挙キャンペーンに注力したり、関係者がインフラを構築することよりも選挙の運営にフォーカスできるようにする。一方、Microsoftは主に投票のセキュリティー面に力を注いでいるようだ。
Microsoft 365 for Campaignsは6月にリリースされる予定で、まず米連邦政府機関向けにセキュリティー機能などを提供する。事前に設定されており、Microsoftの「AccountGuard」による脅威検知サービスなどをベースにしたものとなる。
AccountGuardは2018年に発表された。政治分野の顧客向けに提供されているセキュリティーサービスで、国家にもたらされる脅威を検出したり、攻撃に関する通知を行う。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。