Symantecが発表した第4四半期(3月29日締め)の業績はアナリストらの予測にほぼ一致する内容だったが、第1四半期の見通しは期待を下回る内容だった。同社はエンタープライズ向けセキュリティ事業の売り上げが不振だったとしている。また、同社は暫定の最高経営責任者(CEO)および最高財務責任者(CFO)を指名した。
Symantecは米国時間5月9日、暫定プレジデント兼最高経営責任者(CEO)としてRichard S. Hill氏を同日付けで任命すると発表した。前任者のGreg Clark氏はプレジデントとCEOの座から退くとともに、取締役会からも辞任するという。同社はこれから正式なCEOを探し始めるという。また同社は、Logitechの最高財務責任者(CFO)を務めるVincent Pilette氏を5月21日付けで新たなCFOに任命するとも発表した。
Symantecは、同社の法人向けおよびコンシューマー向けの販売を伸ばす必要があり、Clark氏との間で「今がリーダーを移行する好機だという意見で合意した」と述べている。
第4四半期の決算について、同社は「ブッキングが期待を下回ったため」エンタープライズ向け事業の売り上げが目標に到達しなかったと述べている。Hill氏は統合サイバー防御の戦略に自信を示し、エンタープライズ事業の効率化やコンシューマー向け事業の成長に力を入れると述べた。
第4四半期の売上高は11億9000万ドル、1株当たり利益は5セント、非GAAPベースでは39セントだった。金融アナリストらは、Symantecの第4四半期売上高を12億1000万ドル、非GAAPベースの利益を39セントと予測していた。
2019年通期では売上高が47億3000万ドル、利益が3100万ドル(1株当たり5セント)だった。
第1四半期の見通しについては、売上高が11億7000万ドル~12億ドル、非GAAPベースの1株当たり利益が30~34セントと見積もっている。金融アナリストらは、売上高12億ドル、非GAAPベースの1株当たり利益40セントと第1四半期の業績を予測している。
会計年度2020年については売上高が47億5000万ドル~48億9000万ドル、非GAAPベースの1株当たり利益が1.65~1.80セントと見積もっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。