IBMが、人工知能(AI)モデルの構築やトレーニング、デプロイを支援するデータサイエンスおよび機械学習プラットフォーム「Watson Studio」をアップデートしている。Watson Studioは、オンプレミスのデータリポジトリーを利用する機能や、ローカルのデータセンターやクラウドにAIモデルをデプロイする機能を備えており、このサービスへの継続的な投資は、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドに対する企業のニーズに応えるIBMの取り組みの一環と言える。
「Watson Studio 2.0」には、データの準備や探索に関する機能をはじめとするさまざまな新機能がある。データ探索については、「Dropbox」「Salesforce」「Tableau」「Looker」など43のデータコネクターが加わっている。スキーマやテーブル、オブジェクトを検索する「Asset Browser」も追加されている。データを加工したい場合には、データのプレビューや視覚化のための新しいツールがある。
またIBMは、Watson StudioとHadoopディストリビューション(CDHとHDP)との連携を強化し、既存のコンピュートを利用して、データのある場所で分析を実行できるようにしている。
Watson Studio 2.0には、Python/RスクリプトやSPSSストリーム、Data Refinery Flowのバッチおよび評価ジョブ管理の機能も組み込まれている。また、「Jupyter Notebook」との連携機能に、「Slack」用のものと同じような新しいコラボレーション用インターフェースが追加されている。また、バージョン2.0では、データサイエンティストがオープンソースのパッケージやライブラリをインポートできる。
さらに、さまざまなバージョンのデータ資産を利用したり編集したりできるよう、「GitHub」「GitHub Enterprise」「BitBucket」「Bitbucket Server」などの主要なGITフレームワークをサポートしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。