Dell Technologiesは米国時間5月30日、2020会計年度第1四半期決算(5月3日締め)を発表した。利益は予想を上回ったものの、売上高はインフラストラクチャソリューションズグループの不振を受けて予想に届かなかった。
第1四半期の売上高は前年同期比3%増の219億ドル、利益は3億2900万ドル(1株あたり0.38ドル)だった。また、非GAAPの1株あたり利益は1.45ドルだった。
アナリストらは同四半期の売上高を222億4000万ドル、非GAAPの1株あたり利益を1.21ドルと予想していた。Dellは再上場してから日が浅いため、利益予想には大きな幅があった。
Dellの副会長であるJeff Clarke氏はリリースで、データの時代に、顧客の成長に必要なソリューションを提供するうえで、Dell以上の存在はいない」と述べ、最近発表した「Dell Technologies Cloud」プラットフォームをアピールした。
Hewlett Packard Enterprise(HPE)と同様に、Dellでもサーバーとストレージの販売が減速している。Dellによると、同社のインフラソリューションズグループの売上高は前年同期比5%減の82億ドルだったという。またサーバー及びネットワーキングの売上高も9%減少した。ただ同社は、ハイパーコンバージドインフラの成長率が同四半期において3桁だったと述べた。
同社によると、中国における需要の低下と、「特定の大規模企業に対する販売機会」の減少があったという。
インフラソリューションズグループの第1四半期における営業利益は8億4300万ドルだった。Moor Insights & Strategyの創業者であり、プレジデント兼主席アナリストを務めるPatrick Moorhead氏は以下のように述べている。
さまざまな要因によってサーバー及びネットワーキングの売上高が9%減少したと考えられる。市場が実際に少し縮小し、Dellは中国における利益率の低い契約は追い求めなかったと私は考えている。さらに2018年における20〜40%という成長率と比較するのは酷というものだ。北米及び、中国を除くアジア太平洋地域の売上高は依然として伸びている。
クライアントソリューションズグループは売上高が前年比6%増の109億ドル、営業利益は7億9300万ドルだった。
傘下のVMwareの第1四半期における売上高は前年同期比13%増の23億ドル、営業利益は6億1400万ドルだった。また、純利益は5億500万ドル(1株あたり1.21ドル)だった。これには、Pivotal Softwareへの投資に対する1億3200万ドルの評価益が含まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。