オーストラリア国立大学(ANU)は、2012年に導入した富士通のスーパーコンピューターシステムを更新した。性能は現行システムの約10倍となり、オーストラリア最速の性能になる予定だという。富士通とFujitsu Australiaが発表した。
同システムは、3200ノードの高性能計算システム、大容量ストレージシステム、各種ネットワークなどから構成されるハードウェアと、システムを最大限活用するためのソフトウェア群から構成され、2019年11月より段階的に稼働していく。
中核となる高性能計算システムは、直接温水冷却技術を用いた富士通サーバー「PRIMERGY CX2570 M5」および「Lenovo Neptune」を備えたサーバーにより、高密度実装を可能にしている。各サーバーのCPUには「インテル Xeon Platinum プロセッサー」を、GPUには「NVIDIA Tesla V100」を備えるなど、最新コンポーネントから構成される。
同システムは、ANUキャンパス内のNational Computational Infrastructure(NCI)に設置され、オーストラリア連邦科学産業研究機構やオーストラリア地球科学機構、オーストラリア気象局などのオーストラリアの研究者に提供される。