プライベートエクイティ(PE)ファンドのThoma Bravoが英サイバーセキュリティ企業Sophosの買収を計画している。両社が米国時間10月14日に発表した。1株あたり7.40ドル(約800円)、総額39億ドル(約4200億円)で買収することを提案しているという。
これは、11日のSophos株の終値に37%のプレミアムを上乗せした価格となる。
Sophosの取締役会は、この買収提案に対する株主の承認を「全会一致で推奨する」つもりだと述べている。
これまでにThoma BravoはMcAfeeの少数株主となっており、2018年には、McAfeeの買収に関心を示していると報道されていた。
今回のSophos買収によって、Thoma BravoがMcAfeeを買収するという計画にどのように影響するかは明らかになっていない。SophosとMcAfeeはサイバーセキュリティ市場で以前からライバル関係にあるため、McAfee買収に向けた扉が閉ざされた可能性もうかがえる。
Thoma Bravoは2003年以降、主にソフトウェアやITインフラ、サイバーセキュリティ市場で230を超える取引を成立させ、キャピタルマーケットで大きな存在感を誇るまでに急成長した企業だ。また、サイバーセキュリティ市場で最もアクティブなプレーヤーの1社となっている。
Thoma Bravoは2019年に限っても、サイバーセキュリティ企業のVeracode、ConnectWise、Impervaを買収している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。