沖電気工業(OKI)は、同グループの特例子会社「OKIワークウェル(OWW)」が熊本県立松橋支援学校で遠隔職場実習を実施したと発表した。
OWWでは現在、全国19都道府県で計52名の通勤困難な重度障害者が在宅勤務している。障害者の在宅雇用の経験を学校教育に生かす取り組みとして、この他に特別支援学校(肢体不自由)の児童生徒、保護者を対象とした「出前授業」も実施している。
同実習を2004年より実施しており、今回は9月30日~10月4日の5日間、高等部普通科の生徒を対象に行われた。OWWによる特別支援学校向けの遠隔職場実習参加者は、のべ160人を超えた。
遠隔職場実習の様子
今回の実習では、学校の要請を受けて、OWWの社員が講師を務めた。講師となった社員は、重度障害があり通勤困難で在宅勤務をしている自らの体験や経験を生かし、自宅からネットワーク経由で、在宅勤務で最も重要なコミュニケーションなどのビジネススキルと、文書作成技術などのITスキルについて、実習を交えた指導を行った。参加した生徒2人は、講師とコミュニケーションをとりながら、在宅で働く体験をした。