沖電気工業(OKI)は、人手不足の解消を実現するサービスロボット「AIエッジロボット」を開発した。このロボットは、同社のサービスロボットコンセプトの試作機として人工知能(AI)エッジコンピューターを活用したもの。さまざまな現場において高稼働率で活用することができ、大幅な省力化を実現するという。
ロボット本体と運用センター(コックピット)(出典:OKI)
AIエッジロボットの想定ユースケース(出典:OKI)
サービスロボットは多様な人と関わることを通してサービスを提供するロボットで、産業用ロボットとは異なる。AIエッジは、ネットワークの末端や顧客接点などのエッジに配置されたデバイスで動作するAI技術で、ロボットは現実世界とデジタル世界をつなぐエッジに位置する。
AIエッジロボットは、自律動作するロボットと運用センターに配備したコックピットからの遠隔操作を組み合わせることにより、操作者1人当たり10台程度のロボットを用いて、業務を遂行することが可能となる。
また、搭載されているAIエッジコンピューターがロボット自身では対応できない作業環境を認識した際は、即時に運用センターからの遠隔操作に切り替えることで、サービスを止めずに運用する。さらにロボットの“目”としてOKIの俯瞰映像モニタリングシステム「フライングビュー」を搭載しており、運用センターからロボットの周囲を俯瞰する映像を確認しながらスムーズに操作を行う。そのほか、AIエッジに音・振動・画像・空間・においなどの多様なセンサーを接続・搭載できるインターフェースを装備しており、用途に応じてこれらの“五感”を使って現状を認識・伝達することで、さまざまな用途で活用できるとしている。