MongoDBは米国時間10月30日、Alibaba Cloudとの提携を発表した。提携の下、Alibaba Cloud はデータベース「MongoDB」を「アズ・ア・サービス」として中国で提供する。
これによりMongoDBは中国での普及を目指し、Alibaba Groupはこのよく知られたデータベースを利用して新たなサービスを提供する。Alibaba Cloudはバグ修正やサポートのエスカレーションなど、現行バージョンおよび今後リリースされるバージョンのMongoDBを利用する顧客の管理やサポートも担当する。
データベースは競争の激しい市場となり、クラウドコンピューティングにより、さまざまな配信モデルが変化しつつある。たとえば、Amazon Web Services(AWS)は、エンタープライズのワークロードをめぐってOracleとの競争が激化する中で、一連の目的別データベースをリリースしてきた。その中には、MongoDBと競合するものもいくつかある。
MongoDBの最高経営責任者(CEO)であるDev Ittycheria氏から見れば、Alibaba Cloudは新しい市場を開いてくれる可能性がある。同氏は声明で、この4年間にMongoDBがダウンロードされたのは、ほとんどが中国からだったと述べている。MongoDBはすでに、上位3社のクラウドプロバイダーで利用できる。
Alibaba Cloudは、Aggregation Pipelineの型変換、ストリームを変換する機能拡張、データ移行の高速化といったMongoDBの機能をサポートするという。
MongoDBは、単なるドキュメントデータベースを脱し、データプラットフォームに進出する方向へと動いてきた。
William BlairのアナリストであるJason Ader氏は調査メモの中で、時が経つにつれてリレーショナルデータベースと非リレーショナルデータベース(NoSQL)の区別がなくなり、データベースが特定のアプリケーションに結びつくとMongoDBは考えていると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。