マイクロソフト、会議室管理サービス「Managed Meeting Rooms」発表--Teams新機能も

Mary Jo Foley (ZDNET.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)

2019-11-07 16:25

 Microsoftは会議の環境をスマートに改善しようと取り組んできたが、米国時間11月4日より開催中の「Ignite」カンファレンスで、新たに会議室の管理サービスについて発表した。Microsoftが大規模な顧客企業などの会議室を管理するサービスだ。エンドツーエンドの「Windows 10」PC管理サービス「Microsoft Managed Desktop」で同社が提供しているサービスに似ているかもしれない。

Microsoft
提供:Microsoft

 Microsoftはこの新しい「Managed Meeting Rooms」(MMR)サービスについて、「meeting rooms as a service(サービスとしての会議室)」だと説明している。「Microsoft Teams」を使用する会議室がセキュアで最新の状態になっており、プロアクティブにモニタリングできるようにするクラウドベースのIT管理、セキュリティ監視サービスだ。Microsoftは、会議運営の中核となるWindows PCベースの会議システムや「Android」端末、マイク、テレビ、カメラを管理する。顧客は、一元化されたダッシュボードで、Microsoftが管理しているすべてのソフトウェアや機器に関する情報を確認できる。

 「Microsoft 365」担当コーポレートバイスプレジデントのBrad Anderson氏は、Microsoftがこの新しいマネージドサービスを提供するのは、会議室を管理する専用の機能を備えている顧客企業が少ないためだと述べた。会議を準備するプロセスで障害となるものを取り除くことを目的としているという。

 Microsoftはこれまでに100社以上の顧客と協力し、1500を超える会議室を管理してきたとAnderson氏は述べている。今週よりプライベートプレビューが開始されている。

 「Ignite」カンファレンスでは、コラボレーションサービスのMicrosoft Teamsプラットフォームにも多数の新機能が導入されることが発表されている。プライベートチャンネルが利用できるようになったほか、マルチウィンドウにも対応する。またTeamsのユーザーは、ほかのMicrosoft 365アプリのファイル、チャットやタスクをTeams内で管理できるようになる。さらに、IT管理者向けに、Teamsを管理する新しいプランニング/管理ツールが提供される。Teamsと「Power Platform」のワークフローも統合される。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    KADOKAWAらの事例に学ぶ、2024年サイバー攻撃の傾向と対策

  2. セキュリティ

    新入社員に教えるべき情報セキュリティの基礎知識--企業全体を守るための基本ルールを徹底解説

  3. ビジネスアプリケーション

    AIの投資対効果を最大化する「先導者」の存在--企業に求められる戦略策定能力

  4. ビジネスアプリケーション

    生成AI活用で変わるシステム開発の現場、生成AIでローコード開発を強化する4つの方法

  5. セキュリティ

    【マンガで解説】なぜ中小企業でも最新のセキュリティ対策を強化しなければいけないのか?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]