筆者は7月、企業の「Windows 10」デバイスを管理する月額制の新たなプランについて耳にしたと述べていた。Microsoftは米国時間9月17日、こうしたサービスを正式に発表した。「Microsoft Managed Desktop」(MMD)とされている。
MMDを通して、ビジネスユーザーは自社のWindows 10 PCをMicrosoftに管理してもらうオプションを利用できるようになる。Microsoftは、あらかじめ設定済みのWindows 10 PCハードウェア、継続的なWindows 10の機能アップデート、セキュリティアップデートなどのフィックス、それらのデバイスの全体的な管理をユーザーに提供する(このサービスの料金は顧客の規模やデバイスの種類などによって、ユーザーごとに異なる)。

提供:Microsoft
MMDを購入したユーザーは、MicrosoftのMMDの仕様とランタイム品質の基準を満たすWindows 10デバイスですぐに使用可能な「Microsoft 365 Enterprise」(「Windows 10 Enterprise」「Office 365」「Enterprise Mobility + Security」を組み合わせたもの)を利用できる。まず対象となるデバイスは「Surface PC」のようだが、今後HPやDellなどのPCメーカーのデバイスも、Microsoftの基準を満たせば、オプションとして提供されるという。
Microsoftによると、このサービスの開発とテストを助けてきた米国と英国の少数の顧客に対して、MMDが既に提供されているという。今後、提供範囲が拡大される予定で、まずは米国と英国が対象になる。2019年の早い時期に、カナダとオーストラリア、ニュージーランドの顧客もこのサービスを利用できるようになる。2019年の後半には、「ほかの複数の地域」にもMMDが提供される予定だ。
MMDの指揮を執るゼネラルマネージャーのBill Karagounis氏によると、Microsoftはまず、MMDサービスを直接販売する予定だが、将来的に再販業者やインテグレーターのパートナーと連携する計画もあるという。
アナリストのPatrick Moorhead氏が、MMDに関するスライドをTwitterに投稿している。これによると、MMDのサービスは、3年の更新サイクルやデバイスの翌日交換のほか、セキュリティ管理、24時間年中無休のデスクトップサポートなどにも対応していることがわかる。

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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。