シスコシステムズは2月3日、多要素認証・デバイス可視化製品「Duo Security」と同製品の導入支援コンサルテーションサービス「Cisco Zero Trust アドバイザリーサービス(仮称)」を3月から提供すると発表した。
新製品とサービスは、従来の企業内ネットワークとインターネットなど外部ネットワークの境界部を中心とするセキュリティ対策から、ネットワーク形態を問わずシステムにアクセスしたり利用したりするユーザーやその通信内容が「決して安全ではない」ということを前提とする「ゼロトラスト」セキュリティの概念を採用している。同社では、「ワークフォース」「ワークロード」「ワークプレイス」の3つの領域で、段階的にゼロトラストセキュリティへの移行を支援するという。
Duo Securityは、ワークフォース領域向けのソリューションで、ユーザーのパスワードなど「記憶」の要素と、デバイスなどの「所有」の要素や生体情報など「固有」の要素などを利用した多要素認証を実現する。プッシュやパスコード、SMS、電話、セキュリティキーなどさまざまな方法から選択できる。
また、Cisco Zero Trust アドバイザリーサービスでは、同社のカスタマーサクセスチームがゼロトラスト移行におけるワークショップ、ギャップ分析、ロードマップ作成を行い、企業の状況に合わせた支援を提供する。
この他に、「ワークロード」向けには、アプリケーションや通信などを可視化する「Cisco Tetration」、ワークプレイス向けには、ネットワークの可視化や制御を行う「Cisco SD-Access」などの製品群を提供するとしている。