Red Hatは、Red Hat OpenShift Container Platformのユーザー向けに統合化された「Red Hat OpenShift Container Storage 4 」の提供を開始した。
同製品では、2018年に買収したNooBaaのMulti-Cloud Object Gatewayを活用しており、これまで通りアプリケーションとストレージ用の統一されたKubernetesベースのコントロールパネルで動作しながら、より高度な抽象化と柔軟性を提供して複数のパブリッククラウドにわたるデータサービスを自由に活用できるようになるという。この機能は、ユーザーにとってパブリッククラウドのロックイン防止に役立つほか、開発者にとってはアクセシビリティーの向上を通してデータをアプリケーションの近くに維持することが可能になる。
最新のRed Hat OpenShift Container Storageでは、ストレージの専門知識が必要なく、開発者はプラットフォーム内から自分用のストレージを動的にプロビジョニングできる。またRookのストレージオーケストレーション機能を通して、Red Hat OpenShift上でより容易にストレージのデプロイ、パッケージ化、拡張を行うことができる。さらに継続的なインテグレーション/デプロイメント(CI/CD)によるパイプラインの効率が向上し、アプリケーションの構築やテスト、リリースの迅速化が図られた。
今回の提供では、暗号化や匿名化、鍵分離、消失訂正符号などの拡張されたデータ保護機能を導入。開発者はMulti-Cloud Object Gatewayを使用して、複数の地理的位置とプラットフォームにわたり、より安全かつ基準に沿った方法で機密アプリケーションデータの共有とアクセスを行えるという。
また人工知能や機械学習、SQL、NoSQL、その他大量のデータを扱うワークロードなど、マルチクラウド環境にわたる新しいワークロードに必要なスケーラビリティーとともに、それに合わせたセキュリティ機能が強化されている。さらにファイルやブロック、オブジェクトの各種ストレージをサポートする組み込みOperatorHubで唯一のストレージOperatorとして、従来のワークロードと新しいワークロードの両方をサポートするように設計されている。