電通国際情報サービス(ISID)は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた人工知能(AI)活用を支援することを目的に、全社のAI人材と知見を集約した横断組織「AI トランスフォーメーションセンター」を設置した。
役割としては、顧客ビジネス課題解決のためのAI製品企画・開発をはじめ、最新AI関連技術・リソースの集約やAIスタートアップ企業・学術機関などとの連携強化がある。また、幅広い業種に対するAIサービスを提供する上で、全社横断サポートや顧客企業の社内AI人材育成支援も行っていく。
ISIDは、2016年に設置したAI専任組織を中核に、製造業の設計開発をはじめとする多様な領域において、業務ごとの特性に応じた最適なAIソリューションの開発や適用支援を行っている。これまでに、時系列データを利用した動作予測や予兆検知サービス、深層強化学習で機械制御を最適化していくためのAIモデル構築や因果分析サービスなど、製造業を中心に100を超えるAIプロジェクトの推進実績がある。
今回のAIトランスフォーメーションセンター設置は、こうした取り組みをより一層加速させるもので、社内のAI人材と知見を集約し、全事業領域における顧客企業に対する付加価値の最大化を目指すという。