ISID、みずほ証券にコラボレーション基盤「Symphony」を導入支援

NO BUDGET

2020-01-31 12:17

 みずほ証券は顧客コミュニケーションの革新に向けて、米Symphony Communication Servicesが開発・提供する金融機関向けコラボレーション基盤「Symphony」を導入した。電通国際情報サービス(ISID)が導入を支援した。

 Symphonyは、統合メッセージングやファイル共有などの機能を備えており、これまでのビジネスチャットツールにはない高水準なセキュリティが特徴だとしている。ISIDは、暗号鍵管理や履歴収集機能のオンプレミス環境への実装を担っており、同基盤独自の暗号化技術を生かした安全なチームコラボレーション環境を構築したという。

 みずほ証券は、国内外の取引先との安全かつ生産性の高いコミュニケーション環境の構築が不可欠との考えからSymphonyを採用。そして、Symphony Communication Servicesと戦略的パートナー契約を交わしているISIDを導入支援パートナーに選定した。

 Symphonyの最大の特徴は独自の暗号化技術であり、暗号鍵管理機能などのオンプレミス環境への実装はその強固なセキュリティを最大限に生かした導入方法だという。だが、Symphonyの機能を熟知した上で企業ごとのサーバー構成やネットワーク環境などに応じて設定・検証できる専門的知見が不可欠であり、実装例の少ない国内では十分なノウハウを備えた導入ベンダーが少ない。ISIDはSymphony Communication Servicesの技術チームとの連携のもと、国内金融機関に必要とされる各種機能を検証していると説明する。

 今回の導入によりみずほ証券は、安全に暗号化をすることで情報漏えいリスクを最小化するとともに、チャットデータや添付ファイルの送信履歴を収集する機能をオンプレミス環境に実装して監査対応を強化した。また、みずほ証券内のアカウント管理システムと連携して、アカウントを一元化。利便性を向上しつつチャットボット機能の利用に必要な暗号鍵との連携機能をオンプレミス環境に実装することで、将来的な業務自動化・効率化のための開発基盤を提供できるようになった。また高いネットワーク帯域を必要とする会議機能(ビデオ・音声・画面共有)を安定したオンプレミス環境に実装することで、利便性を向上させたという。

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