Microsoftは拡張現実(AR)ゴーグル「HoloLens」を法人顧客向け製品として最適なものにしようと以前から取り組んでいる。同社は米国時間5月7日、この取り組みをさらに推し進め、「Windows Autopilot」プログラムを介して「HoloLens 2」の設定や管理を容易にする計画を発表した。
Windows Autopilotは2017年に発表された。「Windows 10」搭載PCのプロビジョニングや配備を簡素化するための機能だ。HoloLensデバイスはWindows 10ベースのOSを搭載しているため、Windows Autopilotによる管理が可能となる。
Microsoftは同日、HoloLens 2向けのWindows Autopilotのプライベートプレビュー版について、ブログ記事で紹介した(HoloLens 2は2019年11月にリリースされている)。以下のように説明されている。
「HoloLens 2の採用が進むとともに、医療機関や教育機関での大規模配備に手間と時間、コストがかかるという問題が明らかになってきた。HoloLens 2デバイスを配備し、調整した後、システムに登録するためのユーザーIDとパスワードの設定といった、ありとあらゆる意思決定プロセスを実行するIT管理者の作業を想像してみてほしい。そして、こういったプロセスを、組織内に配備する必要のあるすべてのデバイスに対して繰り返して実行すると考えてみてほしい」
Microsoftによると、今回のプライベートプレビュー版では、まず「Azure Active Directory」(Azure AD)を用いた自己展開モードがサポートされる。現時点でサポートされているその他の配備シナリオには、「Azure AD join」と、モバイルデバイス管理(MDM)、Azure AD joinに先立つデバイス名の設定、キーボード言語リストのプリセットが含まれている。
HoloLens 2デバイスは「数カ月中」に「Windows Autopilotレディ」の状態で出荷されるようになるとMicrosoftは述べている。また、WindowsのプロダクトキーIDのバーコードがボックスの外側にプリントされるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。